エネルギーシフト
太陽光発電で暮らしを変える社会が変わる
NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV‐Net)事務局長、自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)理事長。1970年代に労働運動や脱原発運動等に取り組み、80年代からは自然エネルギーの普及活動に従事。市民の立場からエネルギー問題を考え、省エネや自然エネルギーの普及をめざす活動を続けている。エネルギー分野で市民事業を展開するNPO法人ワーカーズコープエコテック理事長でもある。
編著に『だれにでもできるベランダ太陽光発電』(合同出版)。
今現在、国内にはすでに50万軒以上の住宅の屋根に太陽光発電が載っています。世界にこれほど普及させている国はありません。2030年にむけた環境省の「低炭素社会構築に向けたロードマップ」では1000万軒にするという目標を立てています。太陽光発電の大量普及時代の端緒に立っているいま、市民が果たす役割に視点をすえ、太陽光発電を例にとりながら小規模再生可能エネルギーはどのようなものなのか、その魅力と可能性と課題について考えていきます。
実際に太陽光発電を導入するさいのアドバイスも掲載しています。
太陽光発電大量普及時代に突入する前に
不思議な日本人
1 もっと知ろう太陽光発電のよさ(価値)を
・街中に発電所が大量に出現
・なんと言っても地産地消で持続可能エネルギー
・環境負荷の少ないメリットを活かす
・ピークカット効果
・太陽光発電所長になる楽しさ
・太陽依存率(自給率)と省エネ意識
・いざという時の太陽エネルギー
・満足度の高い個人住宅太陽光発電所長たち
・もっと知ろう太陽エネルギーの価値
2 太陽光発電の環境価値をもっと活用する―グリーン電力証書
・環境価値とオフセット
・グリーン電力証書の仕組み
・住宅用太陽光発電のグリーン電力証書
3 本当に大丈夫、太陽光発電
・世界一奪還をめぐって
・まだメンテナンスフリーというほど成熟商品ではない
・訪問販売の功罪
・教訓から学ぶ
4 太陽光発電の健康診断
・測ること
・市民の手にエネルギーを
・太陽光発電の健康診断
5 FITを理解する―屋根貸しでいいのか
・余剰買取方式と全量方式の仕組み
・余剰買取方式と全量買取方式の比較
6 本当にユーザーが望むもの―エクセルギーの考え方
・市民がほんとうに欲しいエネルギーは
・エクセルギーの考え方
・直接利用が第一優先
・社会的ロスをなくす
7 グリーンエネルギーオフィスを
・グリーンエネルギーオフィスとは
・なぜグリーンエネルギーオフィスを設置するのか
・第一号は小諸モデル
8 パネル一枚で暮らす未来のエネルギー社会
・どんなイメージか
・太陽光発電の可能性
9 エネルギーシフト
◇太陽光発電を導入したい人のためのガイダンス