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2018.10.30
アルゼンチンにおける福祉国家の形成と変容
早熟な福祉国家とネオ・リベラル改革
1959年生まれ。筑波大学大学院修士課程地域研究科ラテンアメリカ地域研究専攻修了。1986年、アジア経済研究所入所。1988-90年に海外派遣員として、1996-98年には海外調査員として、アルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在。2003年より、アジア経済研究所地域研究センターラテンアメリカ研究グループ長。主な著作に、「アルゼンチンにおける福祉国家の形成:ペロン政権の社会保障政策」『アジア経済』Vol.42 No.3、2001年、『新興福祉国家論――アジアとラテンアメリカの比較研究』(編著)アジア経済研究所、2003年、『安心社会を創る:ラテンアメリカ市民社会の挑戦に学ぶ』(共編著)新評論社、2009年、『新興諸国における高齢者生活保障制度:批判的社会老年学からの接近』(編著)IDE-JETRO アジア経済研究所、2011年、などがある。
第1章 ペロン政権と国家コーポラティズム
第2章 ペロン政権期における福祉国家の形成
第3章 エバ・ペロン財団の活動とペロニズム
第4章 失われた一〇年 ―輸入代替工業化レジームの行き詰まりと社会コーポラティズムの試み
第5章 メネム・ペロン党政権と競争的コーポラティズム
第6章 メネム政権下での労働市場の規制緩和と雇用情勢の推移
第7章 メネム政権期における福祉国家の変容
第8章 経済危機、貧困問題と社会扶助政策
終 章 アルゼンチン福祉国家の位置づけ