若者の逆襲

ワーキングプアからユニオンへ

若者の逆襲

労働組合に加入した若者たちは運動のなかでどう変わっていったか?格差と貧困のなかで奮闘する姿から新たな社会への展望が見えてくる

著者 木下武男
ジャンル 単行本
■社会・労働・法律
出版年月日 2012/10/17
ISBN 9784845112876
Cコード 0036
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 1,430円(税込)

この本に関するお問い合わせ・感想

木下武男(きのした たけお)
昭和女子大特任教授。1944年福岡県生まれ。東京理科大学工学部・法政大学社会学部を卒業し、75年法政大学大学院社会学専攻修士課程修了。2003年昭和女子大学教授、10年より現職。専門は現代社会論、労働社会学、女性労働論。最近は、若者の非正規雇用、格差問題を重視。主な著書に『日本人の賃金』(平凡社新書、1999年)、『格差社会にいどむユニオン-21世紀労働運動原論』(花伝社、2007年)、『なぜ富と貧困は広がるのか―格差社会を変えるチカラをつけよう』(旬報社、2008年)など。

◆はじめに
 「今時の若い者は」という言い方は、古今東西いつの時代にもありました。それは若者の純粋さや未熟さからくる行為に、上の世代が違和感を感じてのことだと思います。しかし、現代日本社会で、同じような感情から若者をみるとするならば、それは現実を見誤ることになるでしょう。若者とその上の世代とのギャップは、意識の問題ではなく、働き生活する客観的基盤の大きな「断絶」からきているからです。
 非正規雇用の働き方で、自分の生活をなりたたせなければならない若者たち、正社員なのに過酷な労働を強いられる若者たち。二〇〇〇年代以降、この「断絶」は広がり、深まっています。
 二〇〇六年から、突如として巻きおこった若者の異議申し立ての運動は、日本の労働社会の大きな変化から生まれたのです。「反貧困」・「反格差」をもとめるこの運動は、規模や水準は違いますが、緊縮財政政策に反対するヨーロッパの運動や、「ウォール街を占拠せよ」の標語のもとで起きたアメリカの若者の運動とも共通するところがあります。
 この「新しい運動」の登場や、民主党新政権の誕生は、人びとにいくらかの希望をもたらしたように感じました。しかし、民主党政権は動揺し、自壊しつつあります。人びとは再び時代閉塞感を強めているように思われます。そして、この閉塞感を利用して、過激な新自由主義勢力が台頭しつつあります。
 ユニオン運動はこの時代の転換点にたって、いかなる構想力をもたなければならないのか。それは、若者を中心にした働く者の世界に何が起きているのか、そして「新しい運動」はどのような意味をもっているのか、これらを分析することをつうじて理解されると思います。
 この本は次のように構成されています。第1章は、一九九〇年代から二〇〇〇年代にかけて戦後日本の労働社会に生じた激変を、時代の経過にそいつつ、若者の貧困と過酷な労働に焦点をあてて分析しています。第2章は、その貧困や過酷な労働を克服するために、社会労働運動がきちんと戦略をたてる必要にいま迫られていること、それは、福祉国家とジョブ型労働市場の形成という方向にあることを示しました。第3章と第4章は、その方向に向かっていくためには、これまでの運動を根本的に改革する必要があることを検討しています。
 本書では三人の若者と四つの団体の発言を文中に入れています。どんなに貧困で過酷な労働のもとにあっても人びとは立ち上がりません。三人の若者はワーキングプアからユニオンにたどり着いた少数者です。四つの団体は、「新しい運動」の一翼を担って運動をすすめた団体のリーダーです。ここでの発言は個人的なものであり、団体を代表してのものではありません。四団体についてここで紹介しておきます。

●首都圏青年ユニオン
二〇〇〇年に、パート・アルバイトなど不安定雇用の青年たちが中心となって結成された労働組合です。文字どおり若者を対象にしたユニオンです。つねに若者の現実をリアルに捉え、とくに貧困問題と労働問題とを結合して運動を進めています。「反貧困たすけあいネットワーク」にも積極的に参加しています。
●東京東部労組
一九六八年に結成された地域合同労組です。労働相談活動では定評がある組合で、グーグルの労働相談の検索ではトップクラスにランクされています。若者を対象にした組合ではありませんが、二〇〇九年の大会で選出された委員長の菅野存さんと、書記長の須田光照さんはともに三〇歳代です。ユニオン・リーダーが若者ということです。
●NPO法人「POSSE」
二〇〇六年につくられた若者を対象にする労働NPOです。労働相談活動を軸に労働法を社会に普及させる取り組みや、東日本大震災の復興のためのボランティア活動、年四回発行の雑誌『POSSE』の刊行などの活動をおこなっています。代表は二九歳、編集長も二九歳、事務局長は二五歳という、若者による若者のための労働NPOです。
●NPO法人ガテン系連帯
二〇〇六年に結成されました。私が共同代表をつとめていますので若者の団体とはいえません。しかし、参加している人の多くは若者です。派遣労働者がすぐに労働組合に入れなくても、それを支援していく揺籃のようなものをめざし、また、派遣労働の実態を社会的に訴えるためにつくられました。派遣切りにあって多くの会員が派遣の現場から追われました。

第1章 時代転換の諸断層─若者に集中する貧困と過酷労働
1 若者を犠牲にした雇用政策
(1)バブル崩壊と労働市場の流動化 
(2)「非正社員化」という差別化戦略 
(3)若者バッシング
2 派遣労働の変容と派遣労働者の闘い
(1)「派遣奴隷制」 
(2)製造業は研の現場 
(3)製造業派遣の闘う若者たち
3 若者の貧困─家計自立型非正社員
(1)非正規雇用で生活を成りたたせる
(2)非正規労働者の貧困の根源
(3)非正規雇用の増大がもたらす社会問題
4 若者の過酷な労働─周辺的正社員
(1)「なんちゃって正社員」
(2)「名ばかり管理職」と過労死
(3)「ブラック企業」現象と労働水準
(4)人事労務管理の新段階
第2章 貧困・過酷労働と闘う社会労働運動―新たな福祉国家とジョブ型労働市場の提起
1 立ち現われた課題・時代が求める課題
(1)高まる期待と日本の行方
(2)おおう閉塞感と新自由主義の再登場
(3)大きな展望に向けた小さな課題(シングル・イシュー)
2 反貧困から福祉国家へ
3 貧困と過酷労働を克服するジョブ型労働市場
4 財源問題の労資対抗
第3章 立ち上がる若者ワーキングプア―面白くて楽しい運動へ 
1 ワーキングプアから若者ユニオンの担い手へ
(1)ワーキングプアという谷底へ
(2)ワーキングプアの仕事
(3)立ち上がれない若者たち
(4)ユニオン運動との遭遇
2 立ち上がる少数者
(1)立ち上がれない精神状況
(2)服従から敵対性の自覚へ向かう通路
(3)信頼できる「言説的他者」の存在
3 面白くて楽しい労働運動と若者の成長プロセス
(1)自己の精神的解放
(2)他者との関係での自己の成長
(3)自発的意志による参加
第4章 ユニオン運動の新機軸─その方向・様式・文化
1 新しいユニオン運動
(1)労働相談活動と労働ボランティア
(2)労働相談活動からユニオン運動へ
(3)運動様式の改革
2 労働組合組織の改革方向
(1)個人加盟ユニオンの組織形態
(2)組織化と組合の組織構造
(3)労働組合の合併・合同
3 組合民主主義と運動文化の改革
(1)統治としての組合民主主義の確立
(2)運動文化の改革
(3)組織内部の「人と人との関係性」

ご注文

定価1,430円(税込)

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加

同じジャンルの商品

おすすめ書籍

お知らせ

一覧

2024.03.26 PR

高橋輝世著『宮澤喜一の足跡』が「日刊ゲンダイ」3月25日号で紹介されました

2024.03.08 NEWS

労働法律旬報のデジタル版を創刊しました!

2024.03.04 PR

『布施辰治を語り継ぐ』『中村哲という希望』が河北新報に掲載されました

2024.03.04 PR

田中洋子編著『エッセンシャルワーカー』が「カミオン」4月号に掲載されました

2024.03.04 PR

大川 豊著『大川総裁の福祉論!』が「ZAITEN」4月号に掲載されました

2024.03.04 PR

後藤秀典著『東京電力の変節』が「ジャーナリスト」(791号)に掲載されました

2024.02.13 正誤

【訂正】労旬2049号(2024年2月上旬号)

2024.02.05 PR

辻 浩 著『〈共生と自治〉の社会教育』が『教育学研究』で紹介されました

2024.02.02 NEWS

第69回読書感想文コンクールにて『人がつくった川 荒川』の作文が受賞しました

2024.01.30 イベント

田中洋子編著『エッセンシャルワーカー』の出版記念イベントを開催します!

2024.01.22 PR

『高校生も法廷に! 10 代のための裁判員裁判』が日本教育新聞で紹介されました

2024.01.22 PR

「しんぶん赤旗」に『「わかり合えない」からはじめる国際協力』が紹介されました。

2024.01.10 PR

宮崎駿他著『教育について』が「東京新聞」で紹介されました

2024.01.10 PR

石巻日日新聞にて森正著『人道の弁護士・布施辰治を語り継ぐ』が紹介されました

2024.01.05 PR

元日の「しんぶん赤旗」に新年の書籍広告を掲載しました

2024.01.05 PR

『エッセンシャルワーカー』が「前衛」2024年2月号書評欄で紹介されました

2024.01.05 PR

長谷川敦著 『ようこそ! 富士山測候所へ』が「しんぶん赤旗」で紹介されました

2023.12.28 PR

フジテレビグループのFCI制作の番組で『大和コロニー』が紹介されました

2023.12.27 NEWS

冬季休業のお知らせ

2023.12.21 PR

「週刊エコノミスト」の書評欄に『エッセンシャルワーカー』が掲載されました

2023.12.21 PR

『人道の弁護士・布施辰治を語り継ぐ』が岩手日報の「風土計」紹介されました

2023.12.21 PR

「週刊金曜日」のコラムで『佐高信評伝選』が紹介されました

2023.12.14 PR

「日刊ゲンダイ」書評欄にて『佐高信 評伝選 7巻』が紹介されました

2023.12.12 PR

『多文化共生社会を支える自治体』の書評が「文化連情報」12月号に掲載されました

2023.12.08 PR

『南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫と言う人々』が「赤旗」に掲載されました

2023.12.05 PR

『東京電力の変節』の書評記事が「経済」1月号に掲載されました

2023.12.05 PR

『東京電力の変節』著者インタビューが「週刊東洋経済」(12/9)に掲載されました

2023.11.29 PR

阿久澤麻里子著『差別する人の研究』が聖教新聞で紹介されました

2023.11.24 PR

『高校生も法廷に! 10 代のための裁判員裁判』が大學新聞で紹介されました

2023.11.15 正誤

【訂正】労旬2043号(2023年11月上旬号)

2023.11.07 PR

後藤秀典著『東京電力の変節』の書評が「前衛」12月号に掲載されました

2023.11.07 PR

「日刊ゲンダイ」に『首都直下大地震 国難災害に備える』の書評が掲載されました

2023.11.07 PR

『高校生も法廷に! 10 代のための裁判員裁判』が東京新聞で紹介されました

2023.11.02 PR

本田一成著『メンバーシップ型雇用とは何か』が図書新聞で紹介されました

2023.10.31 PR

日刊ゲンダイにて『東京電力の変節』(選者:佐高信さん)の書評が掲載されました

2023.10.27 PR

新潟日報に『南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫という人々』の書評が掲載されました

2023.10.25 PR

『ようこそ! 富士山測候所へ』が朝日中高生新聞の書評欄で紹介されました

2023.10.23 PR

『新社会学研究』№8に『私が原発を止めた理由』の書評が掲載されました

2023.10.23 PR

『プロだけが知っている届くデザイン』の書評が「広報」10月号に掲載されました

2023.10.23 PR

朝日新聞(10/21)にて樋口英明さんのインタビュー記事が掲載されました

2023.10.17 PR

日本教育新聞(10/16)に『教員不足クライシス』の書評が掲載されました

2023.10.17 PR

『10代のための裁判員裁判』が「読売中高生新聞」(13日付)で紹介されました

2023.10.04 NEWS

【旬報社のメールマガジンに登録しませんか?】

2023.10.03 PR

『差別する人の研究』が「解放新聞」(10/5付)で紹介されました

2023.10.03 PR

『首都直下大地震 国難災害に備える』が「コロンブス」10月号で紹介されました

2023.09.29 PR

『佐高信 評伝選 6 』の書評が「ZAITEN11月号」に掲載されました

2023.09.29 PR

『東京電力の変節』著者インタビューが「ZAITEN 11月号」に掲載されました。

2023.09.21 PR

『僕の仕事は、世界を平和にすること。』が「ふぇみん」で紹介されました。

2023.09.15 PR

「建築技術」10月号に『最新図説 脱炭素の論点 』の書評が掲載されました

2023.09.14 PR

『南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫と言う人々』が「週刊金曜日」で紹介されました

2023.09.13 PR

川崎哲『僕の仕事は、世界を平和にすること。』書評が「文化連情報」に掲載されました

2023.09.05 イベント

吉野なお 著 『コンプレックスをひっくり返す』出版記念イベントを開催します!

2023.09.05 PR

『女性のひろば』10月号にて『コンプレックスをひっくり返す』が紹介されました

2023.08.30 PR

『ウシのげっぷを退治しろ』が「日本農業新聞」で紹介されました

2023.08.24 正誤

【訂正】『最新図説 脱炭素の論点 2023-2024』に誤りがございました

2023.08.24 PR

「日本農業新聞」で『最新図説 脱炭素の論点 2023-2024』が紹介されました

2023.08.18 PR

『自由と正義』8月号で『出所者支援ハンドブック』が紹介されました

2023.08.07 正誤

【訂正】『武力によらない平和を生きる』に誤りがございました

2023.07.18 PR

日弁連「自由と正義」7月号に『武力によらない平和を生きる』が紹介されました

2023.07.18 NEWS

夏季休業のお知らせ

2023.07.13 PR

「新婦人しんぶん」で『コンプレックスをひっくり返す』吉野なおさんが紹介されました

2023.07.11 PR

長谷川 敦 著『人がつくった川・荒川』が「文化連情報」7月号で紹介されました

2023.07.07 PR

「新エネルギー新聞」(7/3)に『最新図説 脱炭素の論点』の書評が掲載されました

2023.06.26 PR

『僕の仕事は、世界を平和にすること。』が「赤旗」(25日付)で紹介されました

2023.06.09 PR

『最新 ネットのキーワード図鑑』が「文化連情報」2023年6月号で紹介されました

2023.06.06 PR

『武力によらない平和を生きる』が『民主法律時報』5月号で紹介されました

2023.05.29 正誤

【訂正】労旬2032号(2023年5月下旬号)

2023.05.15 PR

『チャイルド・デス・レビュー』が5月14日付の「しんぶん赤旗」で紹介されました

2023.04.26 NEWS

『人がつくった川・荒川』が読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれました!

2023.04.26 PR

『言いたいことは山ほどある』が4月23日付の「しんぶん赤旗」で紹介されました

2023.04.11 正誤

【訂正】労旬2027号(2023年3月上旬号)

2023.03.27 PR

『向坂逸郎 著作年表・裁判記録』の書評が「大原社会問題研究所」に掲載されました。

2023.03.13 PR

大脇雅子著『武力によらない平和を生きる』が「週刊 読書人」で紹介されました。

2023.03.06 PR

『子どもと読書』2023年3・4月号で弊社の書籍が紹介されました。

2023.03.06 PR

『スポーツ根性論の誕生と変容』が「東京人」4月号の書評欄にて紹介されました

2023.02.28 PR

『チャイルド・デス・レビュー』が「女性のひろば」4月号で紹介されました。

2023.02.27 PR

『福島の記憶』飛田晋秀さんの講演会・チャリティーライブが3月2日に開かれます。

2023.02.24 PR

『東電役員に一三兆円の支払いを命ず!』が「週刊金曜日」で紹介されました

2023.02.16 PR

『ウシのげっぷを退治しろ』著者の大谷智通さんが日刊ゲンダイで紹介されました

2023.02.14 NEWS

『わたしが障害者じゃなくなる日』が国際児童図書評議会の選定図書に選ばれました

2023.02.03 PR

『チャイルド・デス・レビュー』が月刊「クーヨン」で紹介されました

2023.01.19 PR

『ウシのげっぷを 退治しろ』が農業共済新聞で紹介されました

2023.01.19 PR

『世田谷・大平農園けやきが見守る四〇〇年の暮らし』が日本農業新聞で紹介されました

2023.01.10 PR

「文化連情報」2023年1月号に弊社の書籍が紹介されました。

2022.12.26 PR

『戦後革新の墓碑銘』が「大原社会問題研究所雑誌」No771で紹介されました

2022.12.26 PR

SLA 全国学校図書館協議会・選定図書に3書名選ばれました。

2022.12.21 PR

樋口英明さん出演『原発を止めた裁判長』の東京上映のお知らせです。

2022.12.19 PR

『東電役員に一三兆円の支払いを命ず!』が日刊ゲンダイの書評で紹介されました

2022.12.13 PR

『統一教会との闘い』が12月11日の「しんぶん赤旗」の書評欄で紹介されました

2022.12.09 PR

『うつには祖母がよく効きます』の書評が「文化連情報」12月号に掲載されました

2022.12.09 PR

12月6日の「夕刊フジ」に『佐高信 評伝選』の書評が掲載されました

2022.12.09 PR

11月29日の日刊ゲンダイに『統一教会との闘い』の書評が掲載されました。

2022.12.09 NEWS

『クジラのおなかからプラスチック』が選書センター大賞5類のトップに選ばれました!

2022.12.05 PR

「日本経済新聞」に『ウシのげっぷを退治しろ』小林泰男先生の記事が掲載されました

2022.12.05 PR

しんぶん赤旗に『統一教会との闘い』出版記念シンポジウムが紹介されました

2022.12.05 PR

12月5日のしんぶん赤旗で『渡辺治著作集 第Ⅰ期』ついての記事が掲載されました

2022.12.01 PR

『私が原発を止めた理由』著者の樋口英明さんの講演会が12月10日に開催されます

2022.11.28 PR

『児童養護施設という私のおうち』著者の田中れいかさんが毎日新聞で紹介されました

2022.11.24 NEWS

こうのみさと著『うつには祖母がよく効きます』は一部noteで試し読みができます!