世界の社会福祉年鑑 2014 〈2015年度版〉

宇佐見耕一(うさみ・こういち)
日本貿易振興機構アジア経済研究所主任研究員
小谷眞男(こたに・まさお)
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科准教授
後藤玲子(ごとう・れいこ)
一橋大学大学経済研究所教授
原島 博(はらしま・ひろし)
ルーテル学院大学社会福祉学科准教授
【年鑑の特徴】
*2011年版から特集方式を前面に押し出した編集スタイルを採用。基調的な論文を1本、特定の国ないし地域について紹介・検討した論文を3~4本収録(特集)。
*社会福祉の各領域(高齢者福祉/障害者福祉/児童・家庭福祉/貧困・最低生活保障)の現状、制度・政策の動向を紹介(第1部)。
*歴史的に重要な国際機関・団体、ならびに近年注目されている非政府組織・非営利組織の社会福祉活動について紹介(第2部)。
*基本資料として、社会福祉領域の最新統計、データを収録(第3部)。
女性のおかれている地位・環境は国によって様々であり、それは法制度の整備・不整備、家族制度など文化や慣習、宗教の影響などによって大きく違ってくる。世界の女性たちは、本人の意思で選ぶことのできる選択肢を実際に持てているのか、あるいはどこまで持てているのか。ジェンダーやフェミニズムの文脈では、「保護か平等か」、「機会の平等か結果の平等か」という二項対立でとらえられがちだった女性の問題を、自由とケイパビリティ(潜在能力)の視角からとらえ直す。
◆女性の自由とケイパビリティ――世界の社会福祉の視座から=後藤玲子(一橋大学)
◆ケイパビリティ・アプローチ
――センとヌスバウムの重なりとずれ=中山尚子(京都大学)
◆スウェーデンの保健医療と女性のケイパビリティ=小林秀行(一橋大学)
◆フランスにおける社会政策の変容と移住女性=森千香子(一橋大学)
――家庭賃金労働推進政策の社会的帰結
◆バングラデシュにおける女性障害者=金澤真実(一橋大学)
第1部 各国社会福祉の現状
? ヨーロッパ=イギリス・イタリア・ドイツ
? アジア=大韓民国・中国・スリランカ・インド・カンボジア
? アフリカ=トーゴ共和国
第2部 国際社会福祉
UN Women/UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)/女性エンパワーメントセンター福岡/ADRA Japan(アドラ・ジャパン)
第3部 基本資料
男女平等(ジェンダー・ギャップ)指数ランキング・国別順位(2013年)
巻末事項索引