イスラム国とは何か
【お詫び】
本書は1月末刊行予定で進めておりましたが、今月20日に明らかになったイスラム国による日本人人質事件にかんする加筆により、刊行が遅れております。刊行は2月10日を予定しております。読者の皆さまをはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。現在、刊行に向けて鋭意進行しておりますので、どうかご期待ください。
「イスラム国にすぐ来い」
国境越え?スナイパーと警備隊を避けて
密入国成功
首都ラッカはシャッター街
ラッカ空爆に遭遇
アサド政権の非道
ラッカの市民生活
イスラム国支配による変化?宗教浄化
湯川遥菜さんを救いたかった
イスラム国の軍隊?武器と兵士・義勇兵
空爆で見えたイスラム国の弱点
情報の意味をわかっていない指導部
2 勢力拡大の謎
政府軍基地攻撃の実態
「アラブの春」とシリア
市民たちはなぜ銃を取ったか?「自由シリア軍」の登場
「自由シリア軍」の弱体化
勃興する新勢力「ヌスラ戦線」
イスラム国のルーツ?「イラクの聖戦アルカーイダ機構」から「イラク・イスラム国」へ
イラクからシリアへ?ISISの結成
「ヌスラ戦線」の分裂
イスラム国設立とカリフ宣言
イスラム国の強さの秘密
イスラム国の狙いとは
3 理念と現実
イスラム国という「国」
カリフ制再興運動とは
イスラム急進派に広がる「サラフィー・ジハード主義」
バグダディとはどんな人物か
ヤジディ教徒の虐殺
奴隷制を復活
サダム・フセインの残党と提携
何が世界のイスラム教徒にアピールするのか
世界に拡散する勝手連
4 義勇兵たち
いざ、内戦のシリアへ
オマル司令官
義勇兵は一万五〇〇〇人?
会った義勇兵は二九ヵ国から
抑圧を逃れてシリアへ
シリアで自国の革命を展望
ヨーロッパからの義勇兵
「地上に正義を実現するために」
ラッパーも「中二病」も
兵士たちのくつろぎのひととき
国際社会が恐れるもの
5 どう向きあうか
現状を招いた責任はどこにあるのか
ありえた選択肢?シリアへの軍事介入
対イスラム国爆撃で高まる「反米」
米国の「転換」の背景
迷走する「テロとの戦い」
「反米」の構造
もし地上戦を戦えば
米国の自衛戦争
米国が「反米」を製造した
拡散するテロの行方
米国・失敗のスパイラル
代案はあったのか
日本のかかえるリスク
中東で一番好かれる国
日本発の希望を