世界の社会福祉年鑑 2015 〈2016年度版〉
◆編集代表
宇佐見耕一(うさみ・こういち)
同志社大学グローバル地域文化学部教授
小谷 眞男(こたに・まさお)
お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授
後藤 玲子(ごとう・れいこ)
一橋大学経済研究所教授
原島 博(はらしま・ひろし)
ルーテル学院大学社会福祉学科准教授
子ども政策には、その国がおかれた環境、その国が抱える事情によって様々な形がある。
内戦や飢餓、疾病など生存の危機に晒されたこどもたちの支援策、ワーク・ライフ・バランスの視点からの子育て支援策、「子どもの権利条約」に立脚した諸権利の推進策――。
先進国、新興国から開発途上国まで、子どもに関する政策や実践を紹介し、それぞれの特徴と課題を明らかにする。
*世界の子ども政策の傾向と視点=宇佐見耕一
*欧州における子育て支援政策=岡 伸一
*ドイツにおける子ども政策の現状と課題=小玉亮子
――「家族的であること」をめぐって
*スペインにおける子ども政策の現状と課題=横田正顕
*中国における人口問題と出産・育児関連政策=李 蓮花
―育児の「再家族化」、「ジェンダー化」を中心に
*インドにおける子どもに関する法律=小原優貴
――少年司法法と無償義務教育に関する子どもの権利法
*ラテンアメリカ諸国における保育制度=ラウラ・フロレス・メンデス
――ドミニカ共和国を中心に
*子どもの権利を基盤にした子ども政策の課題=森田明美
――東日本大震災子ども支援の取り組みを手がかりにして
■第1部 各国社会福祉の現状
ヨーロッパ=イギリス/ロシア
北アメリカ=アメリカ合衆国
アジア=大韓民国/カンボジア
アフリカ=モザンビーク
■第2部 国際社会福祉
保育分野における国際協力とその担い手としての国際機関――UNICEFを中心に/特定非
営利活動法人 チャイルド・ファンド・ジャパン/世界銀行/特定非営利活動法人 NGOひ
ろしま
■第3部 基本資料
新生児・乳幼児死亡率/開発途上国の社会・環境指数
■巻末事項索引