〈増補〉“悪夢の超特急”リニア中央新幹線
建設中止を求めて訴訟へ
リニア新幹線沿線住民738人が裁判に立ちあがった!
地域環境を守り自然破壊を阻止する活動が始まっている。本当にリニアは必要か?
第一章 計画前夜
技師の閃き/署名運動/走らないリニア/動き出した計画/「リニア・市民ネット」の誕生
第二章 空疎な「方法書」説明会
国の民意軽視/不毛な説明会――環境影響評価方法書の縦覧/計画の大義/原発一基分の電力を消費するリニア/このままではずるずると着工される/大鹿村の新聞/NO!リニア連絡会/大鹿村の説明会/東京での説明会/NOを言わなかった自治体/議論がなかった期成同盟会/自治体の本音
第三章 何が問題なのか
推進者からの批判/海外での事例/自治体にも隠される情報/何が問題なのか/電磁波/水枯れ/残土/ウラン鉱床/切り捨てられるローカル線/不安な安全対策/空疎な「町づくり」計画/なぜ報道されないのか?/「個別説明会は開催しません」
第四章 リニアは必要なのか?
速いけど早くない/声にならない声――「リニア、いりませんよね」/リニアを止める! ――「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」の誕生/ネットワーク、国土交通省へ/議員の関心/誰がリニアを必要としているのか?
第五章 土壇場での懸念の噴出
加速の第一歩/ご理解」なんてできない/自治体も懸念。長野県大鹿村と中川村/長野県南木曽町の懸念/岐阜県可児市/静岡県七市二町の水源がなくなる?/悩ましき南アルプスの残土/公聴会と審査会
第六章 厳しい知事意見書が出ても
評価書/環境大臣意見/環境省と国交省へのダブル交渉/行政訴訟/高まる関心
第七章 ストップ・リニア!訴訟
地域住民立ち上がる/山梨県中央市/神奈川県相模原市緑区鳥屋/山梨県富士川町/山梨県中央市/山梨県南アルプス市/南アルプスはどうなる――立ち上がった登山者/日本野鳥の会現る!/リニア計画の是非を問わない住民運動/ウランは掘り出されるのか