-
2018.10.30
中東欧の資本主義と福祉システム
ポスト社会主義からどこへ
金沢大学名誉教授。
1951年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。同大学経済学研究科後期博士課程退学。博士(経済学)〔京都大学、2014年〕。主な著書に、『ハンガリーにおける改革の軌跡:経済分権化から政治的多元化へ』(金沢大学人間社会研究叢書、1990年)、『ハンガリーの体制転換――その現場と歴史的背景』(晃洋書房、1992年)、『自由市場資本主義の再形成と動揺――現代比較社会経済分析』(世界思想社、2014年)がある。
? 本書の課題
? 本書の方法と構成
第1章 資本主義と福祉システム分析の視座
? ポランニーの『大転換』と資本主義の不安定性
? ポランニーと国家、グローバル資本主義、ナショナリズム、資本蓄積形態、人間観
? 戦後資本主義の動態と多様性
? 現代福祉システム分析
第2章 中東欧資本主義と福祉システムの研究動向
? 中東欧資本主義史と研究動向
? 中東欧福祉システムの研究動向
第3章 資本主義の形成と福祉システムの変容――20世紀末の中東欧
? 資本主義への転換と社会的コスト――1990年代の中東欧社会経済
? 中東欧福祉システムの変容――動態と多様性
第4章 外資依存経済のアポリア――21世紀初めの中東欧
? 準中心国と準周辺国への分岐と経済危機――輸出志向経済と従属金融型成長
? 欧州社会モデルと中東欧――競争と連帯のはざまで
エピローグ ポスト社会主義からどこへ?――良い資本主義 VS. 社会主義