今をどう生きる (科学・震災・核・被曝を語る)

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益川敏英・沢田昭二

四六並製/148頁
定価 本体1,200円+税
発行日 2016年10月 1日
ISBN 9784845114818 C0036

ノーベル賞科学者と被曝問題に取り組む物理学者が示す「人」と「科学」の向き合い方!
子や孫が安心して暮らせる社会をどう残すか

著者紹介

益川敏英(ますかわ としひで)
名古屋大学特別教授・素粒子宇宙起源研究機構長、京都大学名誉教授。1940年生まれ。愛知県出身。理論物理学者。素粒子論。名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。
京都大学基礎物理学研究所教授などを経て現職。2008年ノーベル物理学賞受賞。9条科学者の会呼びかけ人。

沢田昭二(さわだ しょうじ)
名古屋大学名誉教授。1931年生まれ。広島市出身。中学生の時被爆。理論物理学者。素粒子論。広島大学理学部を経て名古屋大学へ。原水爆禁止日本協議会代表理事。
日本での「内部被曝」研究の第一人者。市民と科学者の内部被曝問題研究会理事長。

著者からのメッセージ

放射能にかかわる問題が、当初科学者が考えたよりもっと難しい問題だったのです。原子力発電などは、当初はどうにかコントロールできるものだろうと思っていました。しかし、実際にやってみるといろいろな問題が出てきて、いまだに解決がついていないわけです。この問題を真正面から捉えれば捉えるほど、初期に考えたよりも難しい問題となっているのが現状です。いまだに、安全に、どうコントロールしたらよいのかがわからないのです。益川

主な目次

Ⅰ 科学するとはどういうことか
  ◆基礎科学のたいせつさ
  ◆科学と基礎科学、学問と哲学
  ◆名古屋大学物理学教室憲章
  ◆「講座制」から「教室会議制」へ
  ◆科学者は、学問を愛する前にまず人間として……
  ◆戦時中の反省から
  ◆立憲主義と政府と科学者
  ◆子や孫が安心して暮らせる社会をどう残すか
  ◆「研究方法論」を議論する場
  ◆「凡人」と対等に議論?
  ◆自分の専門を早く決めすぎるな
  ◆現象―実体―本質へ
  ◆「うまくいかない」という論文を書いて終わりに?
  ◆本質的なところまで考え抜く

Ⅱ 科学者としての運動
  ◆「原子力の平和利用」に期待した
  ◆科学をめぐる構造のゆがみ
  ◆いまだにコントロールできない「原発」
  ◆エネルギー問題の国家プロジェクトを
  ◆「核抑止論」による核競争のはじまり
  ◆「アトムズ・フォー・ピース」のねらい
  ◆日本学術会議の変質
  ◆からむ研究費の配分問題―科学者と民主主義
  ◆研究室の民主的運営
  ◆七〇年安保の後遺症と学生
  ◆科学研究の民主化と政治の民主化
  ◆研究者が「二足のわらじ」はいても大丈夫

Ⅲ 科学と被曝問題
  ◆福島と広島、長崎
  ◆事実を追求する科学者へ
  ◆なぜ隠したり、無視したりするのか
  ◆ビキニ被災も「内部被ばく」が問題
  ◆「意見書」の「三五人連名」は語る
  ◆反対意見をなぜ検証しないのか
  ◆公衆の被ばく限度「年一ミリシーベルト」の法体系は生きている
  ◆放射能問題で「騒いでいるのはマニア」だけ?
  ◆ノーベル賞は騒ぎすぎ?

Ⅳ 沢田昭二さんの問題提起
  ◆被爆問題は国際的な課題
  ◆被爆影響問題とパグウォッシュ会議
  ◆内部被曝の証明

参考1 名古屋大学物理学教室憲章
参考2 原爆症認定訴訟に関する質問主意書
参考3 ラッセル・アインシュタイン宣言

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