地域医療の未来を創る (―住民と医療労働者の協同)

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岡野孝信+岡部義秀 編著

A5並製/314頁
定価 本体1,800円+税
発行日 2016年10月28日
ISBN 9784845114863 C0036

たたかわなければ健康は守れない!
医療費削減を目論む国家政策に対し、患者・住民の「医療を守る」ことと、自らの「生活と権利を守る」ことを両輪として住民と共に取り組んだ医療労働者の記録。

著者紹介

【編著者】
岡野孝信(元日本医療労組合連合会中央執行委員、元国民医療研究所事務局長)
岡部義秀(全国厚生連労働組合連合会中央執行委員)

【著 者】
野村 拓(医療政策学校主宰、元国民医療研究所所長)
瀬谷哲也(元全日本国立医療労働組合副委員長)
今野義雄(医療法人坂上健友会常務理事・元全医労群馬地区協議会書記次長)
松江 仁(元和歌山県医労協事務局長・元和歌山県地方労働組合評議会事務局長)
門馬睦男(福岡県医労連副委員長・福岡県労働組合総連合副議長)
濱田 實(全日本地域医療機能推進機構病院労働組合(旧健保労組)・中央副執行委員長)
春山一男(岩手県医療局労働組合副中央執行委員長)
工藤詔隆(青森県医労連書記長)
瀧川 聡(日本医労連中央執行委員・元福岡県医労連書記長)
冨樫 恵(看護師・医療従事者をふやし市民の医療を守る会代表・元広島市市民病院労働組合委員長)
鈴木土身(元秋田県厚生連労働組合書記長)
工藤きみ子(元長野厚生連労働組合中央執行委員長・元同労組佐久支部執行委員長)
清水 豊(元山梨勤医協労働組合委員長・元山梨県労働組合総連合議長)
山本隆幸(北海道医労連顧問、同元執行委員長・根室たんぽぽ企業組合専務理事)
木髙 博(医療介護情報分析センター代表)

主な目次

はじめに
1 住民と医療労働者の共闘による“医療を守る社会運動”
2 医療労働運動と地域
3 本書の構成
4 本書のねらい

第1章 国立・公的医療機関の統廃合・移譲とのたたかい
第1節 国立病院の統廃合・移譲計画とのたたかい
1 国民の願いに反する国立病院の統廃合・移譲計画
2 全医労「国立病院存続・拡充」決議
3 住民批判を受け泉北病院の改善へ
4 「守る会全国連絡会」の結成
5 「特別措置法」成立するも計画に歯止め
6 権力を振りかざす厚生省の計画強行
7 「地域医療」と「雇用」を守る“2本柱”
8 たたかいの経験と教訓に学んで
第2節 群馬県・長寿園存続運動と大戸診療所の活動
1 大戸診療所のある東吾妻町・坂上地区
2 長寿園廃止反対闘争
3 新たな診療所づくりへの挑戦
4 大戸診療所の医療活動
5 大戸診療所の役割と課題
第3節 和歌山県・国立田辺・白浜病院の統廃合反対闘争
1 運動の背景
2 運動の概要
3 統廃合反対闘争を振り返って
第4節 福岡県・労災病院存続運動
1 労災病院統廃合の動きに抗して
2 「筑豊労災病院を存続・充実し、地域医療を守る会」の運動
3 「大牟田労災病院廃止反対連絡会議」の発足と運動
4 住民と共に地域医療守る運動の継続を
第5節 社会保険病院・厚生年金病院等存続のたたかい
1 売却・廃止攻撃の背景
2 基本方針「全国一本の経営、公的病院として存続」を確立
3 都南総合病院におけるたたかい
4 年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)発足
5「独法・地域医療機能推進機構法案」の成立めざして
5 新機構移行期における売却反対のたたかい
6 たたかいの評価と教訓

第2章 自治体病院統廃合移譲反対、地域医療を守る運動
第1節 岩手県立病院の市町村移管とのたたかい
1 国の「臨調行革」と県版「臨調行革」
2 県医労のたたかい
3 県医労の運動から住民との関係を考える
4 終わりに
第2節 岩手県立病院縮小再編反対の運動と労働組合
1 「けんびょうにいく」から、縮小再編へ
2 「改革プラン」「新しい経営計画」で県民が猛反発
3 運動の教訓など
第3節 青森県西北五地域医療を守る住民の会の取り組み
1 西北五圏域の特徴と自治体病院の現状
2 再編成計画の内容と問題点
3 地道な地域懇談会から飛躍的な運動の発展へ
4 運動の柱は「住民の目線で、住民と共に」
第4節 地域医療と北九州市立病院の充実を求める運動
1 運動の経過
2 実態調査等で明らかになった北九州市の「3つのズレ」
3 地域住民が求める自治体病院をめざして
第5節 広島・こども病院建設を求める運動の取り組み
1 広島市民病院と労働組合
2 1993年、広島市の小児医療の現状
3「いのちを守る会」の結成と運動
4 この運動に参加して

第3章 厚生連病院の統廃合・移譲から地域医療を守る
第1節 秋田県鹿角・湖東両地域における取り組み
1 精神科の常勤医師を求める鹿角の住民運動
2 圧倒的多数の住民運動が病院を再生した湖東地域
3 暮らし続けることができる秋田にするために
第2節 長野県・佐久、川西地域における地域医療懇談会の取り組み
1 佐久病院医療センターをめぐる動きと労働組合の動向
2 川西地域「医療懇談会」から“いどばた会議”へ
3 地域医療懇談会のもつ意味
第3節 茨城県・高萩協同病院の存続運動とその意義
―41ヵ所の地域医療懇談会で1600人以上の住民と対話
1 基幹企業である日本加工製紙の倒産
2 住民の会の結成と労働組合
3 第一次地域医療懇談会と職員委員会の活動
4 第二次地域医療懇談会への発展
5 800人参加の市民大集会の成功
第4節 栃木県3病院の「統合・再編」問題
―「機能分化」による病院・病床削減と地域からの対案
1 前史としての塩谷総合病院の譲渡
2 3病院統合の背景
3 住民アンケートに基づく「提言」の発表
4 運動を通して獲得した成果
第5節 医療社会化運動と協同組合医療―農山村地域と厚生連病院
1 公的医療機関としての厚生連
2 厚生連の歴史―「医療の社会化運動」

第4章 医療機関の倒産と労働組合
第1節 山梨勤医協の再建と生活・医療を守るたたかい
1 山梨の労働運動と勤医労
2 倒産から再建へのあらすじ
3 倒産から再建へのたたかい
第2節 千葉県・東葛病院倒産・再建運動と労働組合
1 時代背景と「北医療グループ」
2 東葛病院の開院と労働組合の結成
3 「倒産」と労働組合
4 「東葛病院の医療を守る会」結成と運動の発展
5 東葛病院倒産・再建運動を振り返って
第3節 北海道・根室たんぽぽ企業組合の生成と発展
    ―病院閉鎖反対闘争から介護事業へ
1 運動の背景
2 病院の閉院に対する地域住民と労働組合員の運動
3 地域を守る新たな活動の創造
4 根室市内全体の介護の向上にむけて

第5章 医療構造改革に抗する社会運動―地域医療と労働組合
1 時期区分との関連
2 労働運動と住民運動
3 労働組合における〈医療労働〉のあり方の探求
4 医療の市場化イデオロギーに抗して
5 医療構造改革の矛盾の噴出と2000年代以降の運動の新たな展
6 地域医療を守る社会運動と労働組合
7 医療の公共性と医療運動

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