大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A

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石田 眞・浅倉むつ子・上西充子

A5並製/128頁
定価 本体920円+税
発行日 2017年2月28日
ISBN 9784845114993 C0036

ワークルールを学び トラブルに備えよう!
アルバイト、インターンシップ、就職活動、内定、そして入社後…
大学生が直面する問題を具体的なQ&Aで解決。
先生も親も知っておきたい仕事のルール

著者紹介

石田 眞(いしだ まこと)
早稲田大学法学学術院教授。早稲田大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)早稲田大学。名古屋大学法学部教授を経て、2001年より現職。専門は労働法。著書に『近代雇用契約法の形成』(日本評論社)など。

浅倉むつ子(あさくら むつこ)
早稲田大学法学学術院教授。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)早稲田大学。東京都立大学法学部教授を経て、2004年より現職。専門は労働法、ジェンダー法。著書に『労働法とジェンダー』(勁草書房)、『雇用差別禁止法制の展望』(有斐閣)など。

上西充子(うえにし みつこ)
法政大学キャリアデザイン学部教授。東京大学大学院経済学研究科第二種博士課程単位取得退学。労働政策研究・研修機構の研究員を経て、2003年より法政大学教員。専門は社会政策、若年労働問題。共著に『大学のキャリア支援』(経営書院)、『就職活動から一人前の組織人まで』(同友館)など。

「はじめに」より

はじめに―大学生が直面する労働トラブル

 この本は、大学生が働くうえで直面する可能性があるトラブルを「アルバイト」「インターンシップ」「就職活動」「内定と内定後」「労働契約と入社後」に分けて、Q&A形式で解説したものです。さらに相談の仕方や相談機関に関する情報も掲載しています。

■さまざまな労働トラブル
 若手社員が長時間労働やパワハラによって、うつ病や過労死に追い込まれる問題が社会的に注目を集めています。しかし労働トラブルは、入社後に初めて直面する問題ではありません。
 アルバイトでも、無理やりシフトを入れられる、時間外にタダ働きさせられる、ノルマを与えられ達成できないと自費での購入を迫られる、辞めたいのに辞めさせてもらえない、などの問題が表面化しています。そのような問題は一部のアルバイトだけに見られるわけではなく、厚生労働省の調査によれば、アルバイトに従事した大学生らの6割が何らかのトラブルを経験したことがあるという結果が出ています。しかしながら、多くの学生は労働契約を結ぶという認識も薄いまま、アルバイトを始めているのが現状です。
 就職活動の前に参加の割合が高まっているインターンシップでは、実務に携わることもありえますが、労働者としての位置づけにはないことが多く、安価な労働力として都合よく使われてしまうリスクもあります。
 就職活動においては、内定を出す条件として他社の選考の辞退を求められるといった問題が注目を集めています。内定後に泊まり込みの研修への参加を求められる、入社前に資格取得を求められるなど、卒業論文や卒業研究に支障となる事態も生じています。
 入社後には、聞いていた労働条件と違う条件を押し付けられる、長時間の残業を求められるのに一定時間分しか残業代は申告できない、といった問題が起こりえます。

■労働トラブルに備える
 このようにさまざまな労働トラブルのリスクが潜んでいるにもかかわらず、大学の学生支援や就職支援、キャリア教育はその現状に十分に対応できていないのが実情です。
 私たち3名の執筆者はいずれも大学の教員です。学生の皆さんが理不尽な要求を押し付けられて苦しんだりすることがないようにと、本書を執筆しました。本書では大学入学から卒業・入社後までに直面する可能性がある労働トラブルについて、順を追ってわかりやすく解説しています。Q&Aは若者の労働問題を追ってきた上西充子が原案を作成し、労働法を専門とする石田眞と浅倉むつ子が手を加えました。コラムは分担して執筆しました。
 学生の皆さんには、アルバイトを始める前や就職活動を始める前から本書を手にとっていただきたいと願っています。トラブルを予防するためには、またトラブルに直面したときに適切に対処できるためには、一定のワークルール知識を身に付けておくことが重要です。さらに、大学生の保護者の方々や、大学の教職員の皆様、企業の人事・労務担当の皆様にも、本書をお読みいただき、適切な対策を考えていただければ幸いです。

主な目次

大学生が直面する労働トラブル
ワークルールを学ぶことの重要性と労働法

第1章 アルバイト  
[基礎知識] アルバイトも労働者
1 働く以上はアルバイト優先?
2 求人情報から何がわかる? 
◇コラム:フランチャイズ店舗で働く際の注意 
3 面接時、口頭の説明だけでも大丈夫? 
4 面接時の約束と違う仕事をさせられる  
◇コラム:派遣アルバイトの特殊性  
5 勝手にシフトを入れられた  
6 休憩が取れない  
7 賃金がごまかされている気がする  
8 準備や片づけ、打ち合わせに給与が出ない  
9 ノルマが達成できなかったら自費での購入が必要?  
10 お皿を割ったら罰金千円?  
◇コラム:SNS投稿が問題に!  
11 店長による暴言・暴力・性的な言動  
12 調理中のやけどは自己責任?  
13 アルバイトでも有給休暇は取れる? 
14 辞めさせてもらえない  
◇コラム:厚生労働省による注意喚起  

第2章 インターンシップ
[基礎知識] インターンシップとは 
15 インターンシップは無給が当たり前?
16 授業よりインターンシップ優先と言われたが…
17 大学を中退してインターンシップ先に就職もあり? 
18 インターンシップ先から内定と言われた  
19 インターンシップ中にケガをしたら?  
20 守秘義務に関する書類への署名を求められた  
◇コラム:インターンシップの拡大は望ましいのか  

第3章 就職活動
[基礎知識] 働き続けられる企業を選ぼう
21 問題のある企業はどう見分ける?  
◇コラム:電通過労自死が問うもの  
22 募集要項はどこもだいたい同じ?  
23 契約社員と正社員、何が違う?  
24 残業代込みの月給、これってあり?  
25 裁量労働制って何? 年俸制は?  
26 労働組合がある企業なら安心?  
27 採用選考で親の職業を聞かれた  
28 途中から話が変わってきた  
◇コラム:就職ナビサイトが教えてくれない大事なこと  

第4章 内定と内定後
[基礎知識] 内定とは
29 「他社を辞退するなら内定」と言われたら  
30 入社の誓約書を求められた  
31 内定辞退で損害賠償を求められたら  
32 内定後にアルバイトや研修への参加を求められた  
◇コラム:資格が取得できなければ入社できないのか  
33 内定取消されてしまった! 内定辞退を求められた!  
◇コラム:アルバイト内容が問題になって内定取消?  
◇コラム:守秘義務があるから外部に相談できないのか  

第5章 労働契約と入社後
[基礎知識] 働き始める前に労働契約の内容をしっかり確認
34 身元保証人を立てるようにと言われた  
35 試用期間終了後に本採用できないと言われた  
36 残業は拒否できないのか?  
37 残業代は「みなし」だと言うけれど…  
38 店長に昇格すると残業代は出ないと言われた  
39 辞めようとしたら、新人研修費用の返還を求められた  
40 すぐに辞めても失業手当は受け取れる?  
41 「もう辞めたら」…これって解雇?  
42 整理解雇が必要と言われた
43 うつ病になったら辞めるしかな い?  

一人で悩まず相談しよう 
相談機関一覧  

『大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』が日経ウーマンに取り上げられました。

また、著者上西充子先生がヤフーニュースに寄稿され、アクセスランキング国内2位(3月2日)になりました。


『大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』の出版を記念して
シンポジウム「大学生とワークルール」を開催いたします。


日 時 2017年3月18日(土) 13:00~15:00(開場12:00)
場 所 連合会館201号
参加費 1000円(本代含む) *学生は500円
定 員 100人
申込み 事前申し込み不要

詳細はこちらから→シンポジウムちらし

お問い合わせ先:旬報社(tel:03・3943・9131)
主 催:旬報社
後 援:一般社団法人日本ワークルール検定協会


【正誤情報】『大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』のお詫びと訂正
『大学生のためのアルバイト・就活トラブルQ&A』(第1刷)において、下記の誤りがございました。
謹んで訂正いたします。

60ページ 末尾から9行目
(誤)中公新書
(正)文春新書

81ページ 本文末尾から2行目
(誤)法令順守
(正)法令遵守

100ページ 本文2行目
(誤)多くなりなります。
(正)多くなります。

 読者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。

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