肩書だけの管理職 (マクドナルド化する労働 シリーズ労働破壊3)

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安田浩一+斎藤貴男

四六判並製/160頁/
定価 本体1,300円+税
発行日 2007年12月25日
ISBN 9784845110438 C0036

長時間労働にも出ない残業代、過労死寸前の激務、死なないで人間らしく働き続けるために「偽装管理職」がすべきこと。(雨宮処凛さん推薦)

著者紹介

安田浩一(やすだ・こういち) 1964年静岡県生まれ。『週刊宝石』(光文社)記者などを経てフリーに。
著書に『告発! 逮捕劇の深層』(アットワークス)、『JRのレールが危ない』(金曜日)、『JALの翼が危ない』(金曜日)、『外国人研修生殺人事件』(七つ森書館)など。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続けている。

斎藤貴男(さいとう・たかお) ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業、バーミンガム大学国際学MA。日本工業新聞記者、『プレジデント』編集部、『週刊文春』記者などを経てフリーに。
著書に、『「非国民」のすすめ』(筑摩書店)、『絶望禁止!』(日本評論社)、『改憲潮流』(岩波新書)、『人間選別工場』(同時代社)、『分断される日本』(角川書店)、『偽装雇用』『日雇い派遣』(旬報社)など。

著者からのメッセージ

 ハンバーガーショップにファミレス、コンビニ、ロードサイドの紳士服チェーン、消費者金融…。「シリーズ労働破壊」の第3巻が取り上げる企業は、どれも過去20年ほどの間に飛躍的な成長を遂げ、今や日本中の街のいたるところで展開されている業種ばかりだ。現代社会を体現しているかのような企業群の労働現場における実態の、なんと凄まじいことだろう。

 …どんなに頑張っても報われない。店長や支店長は“管理職”だからという理由で、残業代がまるで支払われなくなった。過労死、過労自殺は日常茶飯事。会議で社長に意見したら鉄拳制裁を食らった店長もいたという。経営者の水準が著しく劣化してしまった。

 労働基準法が労働時間や休日に関する規定の適用を除外しているのは、いわゆる管理職でなく、「管理監督者」だ。経営者と一致する立場の者を指す。絶えずノルマに追われ、自分の帰宅時間を決める権限も与えられずに本部の上司に罵られまくられている人々の、どこがどう当てはまるのか。各店長に現状を報告させるためだけの会議を“経営会議”と呼んで、彼らが経営に参画しているかのように見せかけている企業さえあった。何のことはない。管理職という名の、店長たちは奴隷にされている。

 派遣や請負などの非正規労働者ばかりではないのだ。要はほんの一握りのエリート層を除く、すべての人々に関わる問題なのである。

主な目次

メッセージ 労働破壊の奔流に立ち向かうために…斎藤貴男
1 権限のない店長―スマイルを支える過酷労働〈マクドナルド〉
◇二人でならば闘える
◇憧れの企業へ
◇「情緒的実力主義」から「成果主義」へ
◇管理職と管理監督者
◇管理職ユニオンへ
◇子どもに胸を張れる会社に

2 “労使癒着”と闘う―急成長外食産業が「夫を殺した」〈すかいらーく〉
◇決意の歌
◇「このままじゃ会社に殺されちゃうよね」
◇人が足りなければ、店長が働けばよい
◇バトンを渡されて
◇労組の怠慢を訴える

3 管理職はコンビニエンス!?―勤務時間もセブン‐イレブン〈セブン‐イレブン〉
◇ルールのない会社
◇組合結成へ
◇会社からの宣戦布告
◇フランチャイズ契約のしくみ
◇人間味のある仕事を求めて

4 ブログで“団結”―自腹でスーツ購入するのが店長の仕事?〈コナカ〉
◇衝撃のファックス
◇「完全な実力主義」とは
◇店長たちの叫び
◇「偽装管理職」

5 借りるは地獄、貸すも地獄―刑事告発に踏み切ったCFJ店長の決断〈CFJ〉
◇「バキ」
◇三ヶ月で管理職?
◇会社が一番よく知っている
◇すべての労働者を「肩書だけの管理職」に

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