ジェンダーと社会 (男性史・軍隊・セクシュアリティ 一橋大学大学院社会学研究科先端課題研究5)

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木本喜美子+貴堂嘉之 編集代表

A5判上製/400頁
定価 本体4,000円+税
発行日 2010年6月21日
ISBN 9784845111756 C3036

女性学や男性学、ジェンダー研究のテリトリーに閉じるのではなく、社会科学のなかにジェンダー視点を導入し、定着させ、その融合的な研究視座から、日常空間で作動するジェンダーに関わる諸問題(労働、家族、身体/生命、アイデンティティ、権力、政治秩序、市民社会、公共性、国際関係など)を可視化し、いかに対象化し研究として立ち上げることができるのか、それを徹底して追究する。

著者からのメッセージ

本書のオリジナルなポイントは、これまでの類書ではありえないほど激しく、人文・社会科学のメインストリームとジェンダー研究を対話させることを試み、その根底にあるズレが何であり、克服すべき課題は何なのか、融合の可能性はあるのかを問い詰めた点にある。実証とは何か、オーラル・ヒストリーを含む史料の問題、構築主義、主体、ポジショナリティの問題など、この論争的な男性史研究論は、ジェンダー史学とは何かを問うものでもあり、今後の研究に一石を投じることになるのではないだろうか。

主な目次

目次
第?部 男性史
第1章 「男性史」と歴史学:加藤千香子 
第2章 〈フェミニスト男性史〉は可能か―男性性権力の理論と歴史、そして運動:海妻径子
第3章 〈男性の歴史〉から〈ジェンダー化された歴史学〉へ―アメリカ史研究における男性性の位置:兼子 歩
第4章 二〇世紀転換期イギリスの事務職員と〈男らしさ〉:井川 ちとせ
第?部 軍隊
第5章 軍事化と戦争の根源的要因としてのジェンダー:シンシア・コウバーン(池田直子・佐藤文香訳)
第6章 ジェンダー化される「ポストモダンの軍隊」―「新しさ」をめぐり動員される女性性/男性性:佐藤文香
第7章 日本陸軍における男性性の構築―男性の「恐怖心」をめぐる解釈を軸に:中村江里
第?部 セクシュアリティ
第8章 セクシュアリティの変容?―エイリアン的他者から善良なゲイ市民へ:ダイアン・リチャードソン(池内靖子訳)
第9章 ゲイ権利運動とアメリカ政治─クロゼット、カミングアウト、アウティング:中野 聡
第10章 分断される「女/性」─愛国婦人会芸娼妓入会をめぐって:嶽本新奈
第11章 二〇世紀転換期アメリカにおける「白人奴隷制」:森田麻美
第?部 政策・思想・教育
第12章 韓国における朴正煕政権の開発主義と家族計画事業―一九六〇―一九七〇年代を中心に:権慈玉(クォン・ジャオク)
第13章 アメリカ建国期における女性教育の思想:鈴木周太郎
第14章 ヘーゲルのジェンダー論をどう読むか?―ヘーゲルの男女観に関する一考察:赤石憲昭
第15章 スポーツにおけるジェンダー関係の変化―アイルランド・ゲーリックゲームス:坂なつこ

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